では、下の階と中階、上層階には、それぞれどのようなメリット・デメリットが存在しているのでしょうか。
3階建ての物件を例にとって、考えてみましょう。
まず、1階に住む場合は、階下が存在しないという大きな利点があります。
小さなお子さまがいる場合など、足音が下に響く心配がありませんので、上下階がある場合に比べると気を遣わずにすむのです。
また、階段やエレベーターを使わずに生活できるので、
エントランスが近く、活動しやすいというメリットもあります。
一方で、道路に面した物件の場合、外からの視線や人の気配が気になる、
上階の音が響きやすい場合があるなどのデメリットも存在します。
中階のメリットは、風通しや日当たりが1階よりも良い場合が多いことです。
しかし、美観維持などの観点から、
布団や洗濯物のベランダ干しが禁じられている場合があるので、確認が必要です。
最上階は、各階での日照条件や風通しが最も良く、眺望に優れているというメリットがあります。
物件の場所によっては、花火大会が良く見えるという利点も存在しますので、
こういった環境を探している場合は、最上階の選択がおすすめです。
しかし、強風や地震の際には上階が大きく揺れるため恐怖を感じやすい、
夏場は暑くなりやすいといったデメリットもありますから、それぞれの階の特色を理解して、
最も希望条件にあった居室を探すようにすると良いでしょう。